阿武隈急行の存続について宮城県側の自治体が協議する会合が29日に角田市で開かれ、今年10月ごろに沿線住民と意見を交換する場を設けることで合意しました。
会合は県の呼びかけで開かれたもので、阿武隈急行沿線の角田市、柴田町、丸森町が出席しました。
宮城県と福島県にまたがる阿武隈急行は、人口の減少とコロナ禍に加え、地震被害による一部区間の運休が長引いたことで利用者が減少し、昨年度末の時点で累積赤字は約14億3000万円に膨らんでいます。
会合では巨額の赤字を抱えている現状を沿線の住民に理解してもらうとともに、住民の意見を聞く場が必要との意見が挙がり、今年10月ごろに機会を設けることで合意しました。
阿武隈急行をめぐっては宮城県と福島県、両県の沿線5市町がバスへの転換なども視野に合理化策を話し合う「在り方検討会」が設けられていて、今年10月までに次回の会合が開催される予定です。