仙台市太白区の八木山動物公園では、繁殖のため名古屋市の動物園に引っ越しをするスマトラトラの展示が最終日を迎えました。

 9日が最終展示となった9歳の雌のスマトラトラ、ダマイです。

 スマトラトラは絶滅の恐れがある動物を指定するレッドリストに記載されていて、八木山動物公園と名古屋市の東山動植物園などはメスを相互に移動させ、繁殖を促す取り組みを行っています。

 ダマイは3年前に東山動植物園からやって来ましたが、繁殖は実現せず新たなペアでの繁殖を期待して10日に名古屋市に戻ることになりました。

 ダマイの元にはファンが駆け付け、声を掛けたり写真を撮ったりして別れを惜しんでいました。

 来園者「遠くに行かなきゃ見られないんだなと思うと寂しいですよね。でも元気でいてくれれば可愛いので向こうでもまた愛されるんだろうなと思っています」

 ダマイとの入れ替わりで17歳の雌、バユが1年振りに八木山動物公園に帰ってきました。

 バユは、到着後落ち着いた様子でエサの馬肉を食べたということです。